「交通事故の厳罰化と民事訴訟への影響」

2014-06-30

近年,交通事故や違法な自動車運転に対する厳罰化が進んでいます。

1 無免許運転の罰則強化
 まず,平成25年12月より,無免許運転を行った場合、これまでは「1年以下の懲役又は30万円以下の罰金」でしたが、新制度では「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」に引き上げられて罰則が強化されました。

2 自動車運転死傷処罰法の施行
 次に,自動車運転死傷処罰法が平成26年5月20日より,施行されました。これまで刑法に規定されていた危険運転致死傷罪と自動車運転過失致死傷罪が刑法から削除され,新法の「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」(自動車運転死傷処罰法)が施行されました。

 この法律ができたきっかけは,法務省のHPによると以下の通りです。

 「自動車の運転による死傷事件の件数は減少傾向にありますが,飲酒運転や無免許運転のような悪質で危険な運転によって,亡くなられたり怪我をされたりする事件は,後を絶ちません。
 このような事件の中には,危険運転致死傷罪の要件に当てはまらないため,自動車運転過失致死傷罪が適用されたものもあり,悪質で危険な運転が原因なのに,過失犯,つまり不注意によって起きた事件として自動車運転過失致死傷罪として軽く処罰されるというのはおかしいのではないか,といった御意見が見られるようになりました。
 そこで,この法律は,自動車の運転による死傷事件に対して,運転の悪質性や危険性などの実態に応じた処罰ができるように,罰則の整備を行うものです。」
 以上の規定は刑事上の刑罰ですが,交通事故に対する厳罰化の流れは民事でも影響すると思われます。具体的には,過失の態様が悪質な場合は,慰謝料請求権が拡大する等の可能性があります。

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